【ウクライナ】キエフから日帰りチェルノブイリツアーに参加してきたのでまとめた【2018】

こんにちは!あみくずです。

 

ウクライナのキエフから、日帰りでチェルノブイリツアーがあると聞いたので、参加してきました。

 

そもそもウクライナにきた目的の一つに、チェルノブイリへ行くというものがあって、
事前に予約を済ませてきました。

 

チェルノブイリ日帰りツアー会社の予約

 

色々な会社がチェルノブイリツアーを敢行しているようですが、今回選んだのは

Solo East Travel

というところ。他にもあるけど選んだ理由として、古くからツアーをやっているのと、レビューがたくさんあったので。

他にもCHORNOBYL TOUR とか、あるっぽいけど、こっちのが安かったから選んだ

ちなみに早めに予約したのと、オフシーズンの9月に行くこともあって、
76ドルオプションでガイガーカウンターをつけて10ドル

86ドルでツアーを体験してきました。

最安値が76ドルみたいですね。

 

ネット上で全額支払うか、50ドル分前金として支払っておいて、現地で現金やクレジットカード支払いとか選べるみたい。ちなみにVISAやマスターカードはもちろんJCBも使える(現地で使えるかは謎)

 

チェルノブイリ日帰りツアーの概要とスケジュール

 

注意事項としてはざっくりこんな感じ

  • 長袖長ズボン服装とちゃんとした靴と靴下。基本的には肌が直接外気にあまり露出しないような格好
  • 当日はパスポート必須。チェルノブイリに入る際の個人確認のため
  • 飲食は原則バス内。水は外で飲んでも可(チェルノブイリ内の塵は放射能を含んでいるため、飲食の際に体内に取り込まないようにするため)
  • チェルノブイリ内の作業員や軍関係者の写真は撮らない
  • チェルノブイリ内の物は持ち帰らない、触らない

もっとあるはずあるはずだけど基本的なのはこれくらい。

逆に持っていけばよかったもの、行く前にやっておくのをオススメする事

  • サングラス(直射日光が結構きつい)
  • トイレを済ませておく(チェックポイントでトイレが混んだりあんまり良いトイレではないため)
  • 事前に軽食を購入しておく(お昼はツアーに含まれていますがまずい)道中でサービスエリアに寄るから買うことも可能だけど、高いし混む。

 

ちなみにお昼はポーク・チキン・ベジタリアンの中から選べます。肉は総じて硬くてまずかったので、ベジタリアンがよかったかも

 

(ざっくりとした)当日のスケジュール

8:15 出発時間

8:00amまでにはチェックポイントへ集合しておく(支払いをしていない人は)支払いを済ませる。

13:00-14:00 お昼ご飯

チェルノブイリ内の食堂にてお昼。当日の混み具合によって変動する
ちなみに食材はチェルノブイリ外から運ばれてきたもので調理されているから安心

〜ツアー〜

主に訪れる場所(混雑状況によって変動あり。順番も前後する)

abandoned village Cherevach, Zalissya, Exclusion Zone administrative division and regulations, RAW disposal, etc.
Wormwood Star memorial, St. Ilya Church, Memorial “To Those who Saved the World,” Kopachi village and check it’s kindergarten, new sarcophagus of Reactor #4, other nuclear reactors, the Red Forest and Pripyat road sign, Pripyat town: Lenin Street, the main square, the palace of culture, Polissya hotel, supermarket; Ferris wheel, the stadium, school, swimming pool, hospital, etc. Duga 3 (so called “Russian Woodpecker”, military over the horizon radar and it?s base called “Chernobyl 2”)

19:00-20:30 解散

キエフへ帰還。朝の集合場所近くで解散
本当はツアー終了が19:30位と聞かされていたものの、当日の渋滞具合と、団体ツアー客の連帯性(笑)によって遅くなったりする。私の時は20:30だった。

 

もちろんツアーは全て英語だから、事前にチェルノブイリのことについて調べておいたほうがいい。
キエフからチェルノブイリへ向かう道中二時間の間にドキュメンタリーを流すんだけど、後ろのポーランドおじさんの団体が大声で話していてあんまり聞き取れなかった。

 

 

チェルノブイリ日帰りツアー開始

 

 

ガイガーカウンター、又の名を放射線量計測器がバスの道中で支給されるので、ジーパンのベルト用の輪っかにつけておく。ツアー参加者でガイガーカウンターをレンタルしたのは、私と他にはドイツ人3人組しかいなかった(なんでや!!!ガイガーカウンター借りるっきゃないだろ!!!)

 

 

ガイドさんが一台持ってるので、レンタルしなくても聞けば教えてくれる。なら10ドル別に払ってまで借りることなかったんじゃないかって言われそうだけど、腰につけておくとポケモントレーナーみたいでちょっとかっこいいので良しとする。途中おじさんに貸して貸して言われるのがとてもうざかったので(いい歳してるくせにレンタル代ケチりやがって)やっぱり借りなくてもよかったかもしれない。

 

ツアーで歩いてる時にちょくちょく止まっては放射能測定ができる。

 

ちなみにこのガイガーカウンター使ってた。

 

安全値は0.20uSv/h(マイクロシーベルト)以下らしい。キエフ市内は0.15ほど。

 

 

 

チェルノブイリ日帰りツアーは被曝の危険性があるのか?

 

結論から言うと、ほぼない

 

Solo East Travel の公式ページによると、チェルノブイリへの日帰りツアーで浴びる放射線の総量は、ウクライナから北アメリカへのフライトで浴びる放射線量とほとんど同じと公表している

 

飛行機たくさん乗る人や客室乗務員の方が言うなれば、放射線を受けているといってもいいですね

 

人体が放射線にさらされる事を放射線被曝 (ほうしゃせんひばく) といい、人体は世界平均にして年間およそ 2.4mSv (=0.0024Sv=2,400μSv) の自然放射線にさらされている[3]。放射線は量が多いほど人体に有害であるため、放射性物質を扱う環境にある人は、自分がどの程度の放射線を受けたのかを、常になおかつ厳密に管理しなくてはならない。その際に用いられる尺度の一つがシーベルトである。ウィキペディアより

 

でもチェルノブイリ内の物を持って帰ったり、川の水を飲んだりした場合の話は別です。

 

チェルノブイリ内へ入る際と出る際には何箇所かチェックポイントがあって、そこで自分の体内の放射線量を測ります。

 

もし被曝レベルの放射線を浴びていたらそこで検査に引っかかって、…
それからどうなるんだろう、多分他のツアー客と一緒にキエフ帰られないんじゃないかな

 

 

 “Duga-3(ドゥーガ3)” 旧ソ連の対アメリカミサイル発見レーダー

 

ツアーの目玉の一つともいってもいいのが、この対アメリカ用ミサイルレーダーとして建設された「Duga-3(ドゥーガ3)」

俗称として「ロシアのキツツキ」と呼ばれていました。それと言うのも、レーダーが作動しているときに特有のキツツキに似た音が、周囲へ規則的に流れていたからだそう。

ミサイル探知の精度は60%くらいだったらしい。

結局はレーダーはほぼ役立たずでお金の無駄になったとさ

 

 

レーダーは当時、旧ソ連軍のトップシークレットだったため、Duga-3は森の奥深くに位置している。
近隣の住民には、子供のサマーキャンプがあると言ってごまかしていたそう。
その証拠として、レーダーへ進む道の入り口にはダミーの子供が好きそうな絵が描かれたバス停がある。

ではこのレーダーをどうやってごまかしていたかと言うと、(巨大なレーダーは近隣のプリピャチ市民からは丸見えだった)ラジオ塔だと教えていたらしい。大きい嘘ほどバレないってやつかもしれない
(バレてたかもしれないけど、みんな知らないふりをしていたのかもしれないね)

 

レーダーの近くには、操作室がある

 

 

 

チェルノブイリ内には野良犬が生息していて、みんな人懐っこい。
おやつがあれば与えることも可能。中には芸ができるワンちゃんもいる。

野良犬の中の一匹はガイドさんにα(アルファ)と呼ばれていたけれど、ガンマとベータもいるんだろうか。

 

 

普通に触った。可愛い

 

 

 打ち捨てられたコパチ村の保育園

 

道中には、廃墟と化した保育園があって、中を見学できる

 

園児が使っていただろうと思われるベッド。この人形はちょっと演出くさい

度々、チェルノブイリ内には首がもぎ取られた人形やガスマスクがわざとらしく置かれているけど、そういう演出はあんまり好きではないから無駄に手を加えないでほしいと思う(それでも写真は撮るけど)

 

 

園児が遊んでいたおもちゃも、廃墟とともに年月を経ていた。

避難するとき子供達は自分のお気に入りのおもちゃを持っていけなくて悲しかっただろうな

 

きっとこのぬいぐるみも子供に大切にされてきただろうに。

こういったちょっとした物に事件の生々しさが感じとられる

 

 

 

 

 

 

 

チェルノブイリ原子力発電所事故現場

 

チェルノブイリ原子力発電所事故(チェルノブイリげんしりょくはつでんしょじこ)は、1986年4月26日1時23分(モスクワ時間 ※UTC+3)にソビエト連邦(現:ウクライナ)のチェルノブイリ原子力発電所4号炉で起きた原子力事故。後に決められた国際原子力事象評価尺度 (INES) において最悪のレベル7(深刻な事故)に分類され、世界で最大の原子力発電所事故の一つである ウィキペディアより

 

こちらが事故が起きた第四炉。

2018年12月完成予定の新しいシェルターによって現在覆われていますが、昔の、いわゆる「石棺」だけだった様子はこちら

By Carl Montgomery – Flickr, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3746027

事故後、大量の作業員を動員して突貫工事で作られた石棺の劣化や放射線の漏れの心配が激しいため、それをカバーする目的で新シェルターが建設されているそう。

事故直後に無防備のまま炉の中に入った数名の作業者の行方が未だに判らず、現在も石棺の中に数名の職員の遺体が残っているものと考えられるが、彼らの遺体を搬出できるようになるまでには数世紀に及ぶ長い年月を要するとみられている。ウィキペディアより

 

 

外の数値は1.4マイクロシーベルトほど。写真撮った後にちょっと上がったからそれ以上かも

 

 

 



 

原発事故によりゴーストタウンとなったPripyat プリピャチ市

 

人がいなくなってゴーストタウンと化してから何十年と経ったプリピャチ市。今は野生動物の宝庫になっており、狼や狐、イノシシまでしばしば発見されるそう

人類がいなくなった後の世界のモデルとまで言われています

 

市内のスーパーマーケット跡

 

The last of us って言うゾンビゲームの世界観に似ている。このスーパーめっちゃ既視感ある

 

 

近くには劇場もあり、その中にはメーデーのお祝いのための飾りが使われることのないまま放置されている部屋がありました。

 

 

 

 

 

子供達が遊ぶことなく廃墟と化したプリピャチ遊園地

 

Pripyat amusement park

チェルノブイリの写真で見たことがある人も多いと思うプリピャチ遊園地。

この遊園地はメーデーの日(5月1日)に合わせて開園予定でしたが、チェルノブイリ原発事故が起こったのは1986年4月25–26日と開園直前に事故が発生し、住民はみんな避難しなければいけなくなってしまいました。結果、この遊園地の乗り物は誰も使うことなく、そのまま打ち捨てられてしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

プリピャチ市民プール

 

Azure Swimming Pool

一番すごいと思った場所

 

元々のプールがこちら。

By Darek83 – Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=22527640

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのほかの場所

 

ガイドさんに案内してもらった、廃墟アパートの屋上から見えるプリピャチ市内

 

 

バスで普通の森的な場所を通ったら、いきなり測量機が「ピーピーーーピーーーー!!!」となり出した

16.03マイクロシーベルトと一瞬だけだったにしても危険な数値で、ツアーで周った中で一番高い数値だった。

 

 

 

 

最後に

 

チェルノブイリ日帰りツアーはウクライナ観光の一番の目的だったので、いけてよかったです。
でも思ったより観光化が進んでいて(ダークツーリズムって結構強いですね)同日のツアーでも、他のツアー会社を合わせて大型・中型バスが5台くらいツアーに来ていました。

福島もいつかこんな風になるんだろうか?

 

 

 

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