チリ〜ボリビア国境越え2泊3日の強制高地順応ツアーは絶景の暴力の連続すぎて召されるぞ【アタカマからウユニ】
オラ! あみくずです。
念願の南米旅がスタートし、かつて授業で学んでからというもの頭の隅っこに眠っていたスペイン語を毎日引っ張り出してほこりをはらう毎日です。旅が始まる前ちょっとスペイン語の文法を復習したりしてたんですが、やっぱり現地でコミュニケーションするとなると全て吹き飛んで行きますね!笑
ここではスペイン語を話す人しかむしろいないので、逆に英語が通じず、スペイン語でしかコミュニケーションをとれないという環境に身を置けて逆に楽しいです。最近はどこにいっても英語が通じるので、英語に甘えすぎている様な気がしてるし、しかも言葉が通じないほうが冒険みがあって楽しい…!
何はともあれ、この南米旅も1ヶ月しかないので着々とプランを進めていかなければいけません。
そしてチリは物価が高いので一刻でも早くボリビアに移動したいw
ここサンペドロデアタカマからボリビアの国境を越えウユニに抜けられるツアーがあると事前に調べていたので、市内の旅行会社で予約してきました。
いやー、このツアーが(絶景的にも)(標高的にも)(内容的にも)やばかった!!!!
同じルートからボリビアへいく人、反対側でもウユニからアタカマへ抜ける人はゼッッッッッタイに参加した方がいいツアーです!!!(断言)
アタカマからウユニへ越える二泊三日ツアー、それなりに過酷ですが(笑)次から次に訪れる絶景の数々はもはや暴力といっても過言ではなく、ツアーの途中で「あれ?自分召されてる??」と錯覚するほど。
そんなすばらやばいツアーをこの記事では半端ない熱量をもって紹介して行きたいと思います。パヤパヤー
アタカマからウユニへ向かう2泊3日ツアー概要
ツアー予約と費用
アタカマにある旅行会社ならどこでもウユニ行きのツアーは承っているはず。
私達は今回 SAJAMA という旅行会社を利用しましたが、金額が少し変動するぐらいでどこで申し込んでもそんなに変わりはなさそう。
二泊三日ツアー費用は平均100,000 – 120,000チリペソ程。しかし友人と私二人で他のツアーも全部そこでまとめて申し込んだら、100,000ペソ以下に値切れたので、アタカマで他のツアーにも参加したいと考えてる方は、まとめて申し込んで値切るのがオススメ
私達は申し込まなかったので詳細は覚えていませんが、アタカマからウユニに行き、また帰ってくる三泊四日のツアーもあるらしく、これは普通のツアーよりちょっと高い程度なのでチリにまた戻って行きたいけど参加したい方は旅行会社に訪ねてみてください。
そしてこのツアー料金以外にも、ツアーで巡る国立公園の入場料など別途で250Bsほど必要になるので注意!
アタカマでチリペソをあらかじめボリビアボリに換金しておくのがベター
高山病対策必須!
タイトルでも書いてある通り、このツアーは別名強制高地順応合宿とでもいうべきでしょうか…
チリとボリビアの国境を越え、絶景を巡る分、通る要所の標高がハンパない…!!
出発地のサンペドロデアタカマの標高はおよそ2600mですが、初日から4900mまで登ったりするので、一気に2000mも標高が高くなります。(道中のMAX標高は5000mを越えるところもあります)
しかもツアーの平均標高が4000mだったりするので常に高地にい続けなければいけません…まさに強制高地順応合宿。
故に既に高地順応している人でなければ、高山病にかかる確率がグッと上がるので対策をしなければツアー中ずっと高山病の症状に苛まれることになります…
高山病対策をまとめたので、よかったらご参照ください↓
逆に言えばこのツアーを終える頃には高地順応もバッチリ、後の南米旅行がグッと楽になります
(私はこの高地順応合宿を終えた後クスコで全力ダッシュできる強靭な身体を得ました)
ウユニ行き絶景二泊三日ツアー 【1日目】
朝ごはんを食べた後 チリ国境を越えボリビアに入国!
アタカマのホテルから朝ピックアップがあるので、寝ぼけたままバンに乗り込む
ちなみに私が参加したツアーは6人催行で私達日本人2人の他に、みんなそれぞれひとり旅で参加していたドイツ人のナオミ、ユリアス、ベルギー人のベンジャミン、そしてアメリカ人のマット(後に皆んなのアイドルになる)と、ボリビア人のドライバーさんと彼の息子がなぜか後頭部座席の後ろの狭い荷台スペースに入っての計8人のパーティ。
このツアー、標高高いし、毎日早起きだしで結構過酷なので二泊三日でツアー参加者同士めちゃめちゃ仲良くなります笑
アタカマから車で数時間もしないうちにチリの国境を越え、謎の山が広がる場所で朝ごはん。
私はがっつり食べてしまったけど、この日は標高がぐんぐん上がるので、高山病が心配な人はお腹いっぱい食べ過ぎないよう注意!コカ茶もがぶ飲みしておこう
朝ごはんの後はボリビアに入国。この時点で標高も高いし風も強いので結構寒い
入国を終えたら絶景に向けどんどん標高が上がっていくぞーー
ここが天国か?と思うほどの絶景 「ラグーナ・ブランカ」
第一ポイントは「ラグーナ・ブランカ」スペイン語で白い湖の意味
(スケールの大きさをお伝えするためにあえて人の入った写真をチョイスしています)
この光景を見た瞬間「あれ?自分召されたんじゃね??」と錯覚を覚えるくらいな絶景
天国があるとしたらこんな風景なのかもしれない…と友達と話していた
それにしても、ボリビア出国して早々こんな絶景に出会えるなんてこれからの見所大丈夫か?と思いましたが心配は無用でした。なにせこのツアーは絶景の暴力の連続…いわばボクシングのコーナーに詰められてパンチを打たれまくる感じ
ちなみにここは標高4,350 m。まだまだこれから上がります
水の色が変化する? 「ラグーナ・ヴェルデ」
こちらのラグーナ・ヴェルデはスペイン語で「緑の湖」の意味。
その日のコンディションによって湖の色は変化するらしく、私が訪れた際はほぼほぼラグーナブランカって感じでした
ドライバーさんが説明してくれた情報を私の拙いスペイン語能力で解釈するに、湖の色は水中のミネラルによるものらしく、エメラルドグリーン色になることから緑の湖と名付けられたのだそう。
その高いミネラル成分のせいで、生き物はほとんど住めないらしい。行った時にはフラミンゴの赤ちゃんがポツンと一羽いたけど、あいつは大丈夫だったのだろうか。
こちらは標高4,300 m。スケールの大きさがなかなか写真だと伝わりづらいですが、よく見てみると写真の手前にビクーニャ(標高が高い所に生息するラマの仲間)が小さく見えるのがお分かりでしょうか?
それをみると、この場所がどんなに大きいかイメージがつかめるはず。どこ行ってもスケールがハンパないなこのツアー
長湯危険!標高4400mで入る温泉 「テルマス・デ・ポルケス」
次なる天国スポットは「テルマス・デ・ポルケス」
なんと標高4400mに温泉が湧いているんです!
入浴するかしないかは任意ですが、お風呂に入りたい方は水着を忘れずに!
私ももちろん入りました!景色も最高だし、湯加減もいい感じですが
長湯は高山病の原因となるので注意!
温泉の後は昼食タイムですが
食べ過ぎは高山病の原因となるので注意!
なぜこんなに高山病の危険性を口を酸っぱくして説いているかというと、ツアー参加者の一人 ベルギー人のベンジャミンがお風呂の後に昼食を食べ過ぎたせいで、食後顔から血色がなくなり倒れるという事態が発生したからです…ベンジャミンは南米一年以上も旅してて、高地順応も今までしてきた彼でさえ高山病の症状が出たので皆さんも油断は禁物ですよ!!
とはいえ標高4400mで入る温泉は格別なので高山病に気をつけたうえで皆さんも是非楽しんでください
「ソル・デ・マニャーナ間欠泉」で大地の力を感じる
ツアー1標高が高いスポットがここ、「ソル・デ・マニャーナ間欠泉」なんと標高4905mにもなります
日本人馴染みの硫黄の匂いがあたりに立ち込んでおり、大地からは煙がもくもく湧き出ております。
この噴気孔スポットでは、ツアー客皆でおならのポーズをして写真を撮った思い出
思いついたアメリカ人のマットには2020年クリエイティブポーズ賞を与えたい
めちゃめちゃ温度が高そうなヘドロがそこいらでボコボコしているのに、取り立ててフェンスがあるわけでもなく、「立ち入り禁止」の看板があるだけ。
落ちて死んだら自己責任みたいなゆるい感じがボリビアらしくていいね!
これ日本だったら絶対5メートル位離れた所からじゃないと見学不可なやつじゃん…
煙も風向きによって直撃してくることがあるので注意です。忍者のポーズして煙の中から出てくる写真撮りたかったけど硫黄の匂いがきつくて断念
一面ピンクの湖 ラグーナ・コロラダ には何千ものフラミンゴが
ツアー初日 最後の観光スポットが「ラグーナ・コロラダ」別名「赤い湖」とも呼ばれていますが、この赤色は水中に生息する藻の一種によるものなのだそう
湖の色の綺麗さ以外にも特筆すべきなのは生息するフラミンゴの数
私のカメラは単焦点レンズのみだったのでフラミンゴがちゃんと写っている写真がなくて残念ですが、この広大な湖には何千ものフラミンゴがおり、それはそれは壮観な眺め
フラミンゴがどんなにたくさん集めて佃煮にしても余るぐらい居る。これが全部野生ってすごい
ズームするとこんな感じでフラミンゴがうじゃうじゃいます。wikipediaより拝借しました
ここまで沢山いるって、ここに住んでいるボリビア人にとってはフラミンゴって公園の鳩みたいな感覚なのかもしれない
ウユニ行き絶景二泊三日ツアー 【2日目】
ウユニ行きツアーの朝は早い。早速朝食を食べた我々は今日も車に乗り込む
初日とは打って変わり岩・岩・岩のオンパレード
1日目の怒涛の湖祭りは何だったのかというほど、二日目は岩岩岩のオンパレード
やれW杯のトロフィーの形だラクダの形だと言われる岩が続々出てくる
しっかしスケールが桁違いである。
そしてチリとは違いここはボリビア、安全用フェンスなどあるわけもなく、ワイルドキッズ歓喜な登り放題
私も登ったはいいものの、高くて降りるときに大変だったwwww
初日に倒れたベンジャミンは今日は超回復してみんなが目を話すとすぐに岩の頂上に登っていた。
ただの岩でも半端ないボリビアの大地。
ツアー中には色々な野生動物がみられる(動物を見つけても単焦点カメラだからほとんど写真が取れな買ったけど…)
標高4000m〜5000mに生息するアルパカの仲間ビクーニャとか、この写真のようにウサギにリスの尻尾がついたような不思議な動物「ビスカチャ」
こいつはアンデスの国々で度々見かけるようになる可愛いやつ。マチュピチュでも出会ったのだけど現地ガイドさんが「インカフード」と呼んでいたのが面白かった笑
リャマをかき分けて進む先には黒い湖「ラグーナ・ネグロ」
まるで蛇の形?「リオ・アナコンダ」
この日は塩のホテルで就寝
翌日はサンライズを見に早めに宿を出発するので休息を取るために早めにベッドへ。
ちなみにツアーで泊まるホテルなんですが、私の泊まったところ二日間どっちも、シャワーは課金制でした(10ボリ位)水の少ない地域なので仕方ないですね
ウユニ行き絶景二泊三日ツアー 【最終日】
ウユニ塩湖でサンライズを見るぞ
連日早起き必須のツアーですが、最終日はサンライズをウユニ塩湖で見るため日が昇るずっと前から動き出さなければいけません…
ウユニ塩湖へついた日は雨期でしたが、到着時には鏡張りスポットを見つけることはできませんでしたが、無事ご来光は拝めました!
甲子園球児か?というくらい持参した袋に塩を入れて持って帰ろうとするユリウス
各国の国旗が飾られているところもあった。
事前情報だと、日本国旗は飛ばされてなくなってる〜みたいな話を聞いていましたが、何と
ど真ん中のベスポジに!!
しかも2020年に来られた方がつけた国旗ということで、つけたてホヤホヤの時に来られてよかった!
こちらのDAKARという塩でできた像ですが、スポーツカーレースの名前で、かつてこのウユニの地で行われたことがあったのだそう。中はちょっとした部屋っぽくなってます
最後に列車の墓場という、かつて使われていた機関車が打ち捨てられたポストアポカリスティックな現場に連れてってもらいました。
もちろんここはボリビアなので自由に登ったり潜ったりしてオッケーです。もちろん自己責任で
列車を見た後は、昼食をとって解散。二泊三日ここまで一緒に過酷なツアーを過ごしたメンバーだけに、別れが名残惜しい。みんな各自南米での旅行楽しんでね!!!!
以上、アタカマ砂漠発二泊三日ウユニ塩湖行きツアーでしたが、三日間で絶景をこんなに巡り、移動費宿泊費食費込みで100000ペソ(1万三千円位)てむしろ採算が取れるのか心配になるレベル。
ツアーの最後には参加者のみんなでドライバーのおじちゃんにチップを渡しました。三日間舗装なしの道路を運転し続けツアーをしてくれたおじちゃん、お疲れ様でした!
皆さんも是非アタカマからウユニへ抜ける際はツアーに参加して見てください!して損は本当にないです。(ウユニからアタカマへ抜ける同じルートのツアーもあるので是非)
ここまでお読みいただきありがとうございました。